熱中症

連日猛暑が続いていますね。熱中症対策のひとつして、気温を参考にされる方は多いと思いますが、「暑さ指数」をご存じでしょうか?まだまだ日本では知られていない「暑さ指数」ですが、実は熱中症リスクを知るためのデータとして活用されているのです。今回は、「暑さ指数」についてご紹介いたします。

「暑さ指数」とは

暑さ指数1

暑さ指数とは、①気温 ②湿度  ③日射・輻射(ふくしゃ)などの熱環境の3つを取り入れた指標です。「WBGT(湿球黒球温度)」といわれる、熱中症の危険度を判断する数値です。単位は、気温と同じ摂氏度(℃)ですが、その値は気温とは異なります。

「暑さ指数」は、どうやって判断するの?

環境省の熱中症予防情報サイト」では、暑さ指数(WBGT)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加する様子が分かる、とされています。下記は、2011年の夏の日に比較データです。

暑さ指数2

<7月18日と8月15日で比較すると、気温は8月15日の方が低いが、最小湿度は8月15日の方が高い。WBGTは8月15日の方が高くなり、熱中症搬送者数は、7月18日の50人に対して、8月15日は100人と大幅に多くなっている。>

暑さ指数の見方

暑さ指数(WBGT)は労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されています。 (公財)日本体育協会では「熱中症予防運動指針」、日本生気象学会では「日常生活に関する指針」を下記のとおり公表しています。

日常生活に関する指針
温度基準(WBGT) 注意すべき

生活活動の目安

注意事項
危険(31℃以上) すべての生活活動でおこる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒(28~31℃※) 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒(25~28℃※) 中等度以上の生活活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意(25℃未満) 強い生活活動でおこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より

運動に関する指針
気温(参考) WBGT温度 熱中症予防運動指針
35℃以上 31℃以上 WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。
31~35℃ 28~31℃ WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。
28~31℃ 25~28℃ WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。
24~28℃ 21~25℃ WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
24℃未満 21℃未満 WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

(公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より

「暑さ指数」を役立てよう!

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、各種情報を掲載し、検索も可能です。自分の住んでいる地域はもちろん、明日・明後日の予測や夏休みの旅行先の「暑さ指数」も知ることができるので、いろいろ活用できそうですね。